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発達障害児のためのストレス解消法とリラックス法

2025.08.22

東京都板橋区にある小児専門デイケア施設ハートライン清水町です。今回は、「発達障害児のためのストレス解消法とリラックス法」についてお話をしていきます。

目次

  1. 発達障害児にとっての「ストレス」とは
  2. 子どもが見せるサインに気づくことから
  3. 効果的なストレス解消法
  4. 日常に取り入れたいリラックス法
  5. ご家庭で無理なく続ける工夫
  6. 最後に

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発達障害児にとっての「ストレス」とは

子どもは本来、周囲の世界に好奇心を持ち、いきいきと過ごす存在です。しかし、発達障害のあるお子さんは、感覚の敏感さやコミュニケーションの難しさ、集団行動への苦手意識などから、日常の中で見えにくいストレスを感じやすい傾向があります。例えば、音が大きい場所に長くいること、人の表情が読み取りづらいこと、同年代の子とのやりとりがうまくいかないことなどが、小さな不安や緊張を積み重ねていきます。大人にとっては何気ない出来事でも、本人にとってはとても負担になっていることがあるのです。ですから、私たちはまず「何がその子にとってのストレスになっているのか」を理解することから始めなければなりません。

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子どもが見せるサインに気づくことから

発達障害のあるお子さんは、自分の気持ちや不快感をうまく言葉で伝えることが難しい場合があります。そのため、ストレスがたまっていても「疲れた」「イライラする」と表現できず、代わりに行動や身体の反応として表れることがあります。例えば、急に泣き出す、大声を出す、物を投げる、自分を叩く、無言になって固まってしまう、眠れない、食欲が落ちるといった変化が見られることがあります。こうしたサインを見逃さず、「もしかして疲れているのかな」「緊張しているのかもしれない」といった視点で子どもを見ることが大切です。ストレスがたまった状態が続くと、自信を失ったり、人と関わること自体が不安になったりすることもあるため、早めに気づいて支援することが重要です。

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効果的なストレス解消法

ストレスを解消するためには、「自分の好きなことをしてリフレッシュする時間」が必要です。発達障害のあるお子さんの場合、その“好き”や“落ち着く”が非常に個性的であることが多く、マニュアル的な対応ではうまくいきません。ある子は音楽を聴くことで心が落ち着き、ある子はひとりでおもちゃを並べる時間がリセットになるかもしれません。身体を動かすことが好きな子なら、トランポリンやお散歩で発散するのも効果的です。大切なのは、「その子にとっての快適」を大人がしっかり見つけ、尊重することです。無理に変えようとせず、まずは受け入れる姿勢が安心感を生みます。さらに、「好きなこと」を日常の中に組み込むことで、子どもは自然にストレスを手放しやすくなります。

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日常に取り入れたいリラックス法

ストレス解消と合わせて、日々の生活にリラックスできる要素を取り入れることもとても大切です。たとえば、深呼吸やゆっくりとしたストレッチ、お風呂でのマッサージ、好きな香りのアロマなどは、自律神経を整え、心を落ち着かせる効果があります。中には、ふわふわした感触のぬいぐるみや毛布を触るだけで安心する子もいます。リズムのある音や映像も、心の安定につながることがあります。さらに、家族と一緒に過ごす静かな時間──絵本を読んだり、隣に座ってテレビを見たりするだけでも、子どもにとっては大切な「安心の時間」になるのです。特に発達障害のあるお子さんは、環境の変化に敏感な場合が多いため、毎日決まった時間にリラックスする時間をつくることが、生活の安定にもつながります。

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ご家庭で無理なく続ける工夫

リラックス法やストレス解消法は、続けることでその効果がより高まっていきます。とはいえ、日々の忙しさの中で完璧に取り組むのは難しいものです。そこでおすすめなのが、「いつもの生活にさりげなく組み込む」ことです。たとえば、帰宅後の手洗いのあとに、短い呼吸法を取り入れる。寝る前の絵本タイムを“安心の儀式”にする。好きな音楽を流しながら朝の準備をする。そうした日常の中にある小さな工夫が、子どもの心を整える習慣になっていきます。また、保護者の方自身も、お子さんと一緒にリラックスすることを意識してみてください。子どもは大人の表情や声色を敏感に感じ取っています。保護者の方の心がゆったりしていると、子どもも自然と安心して過ごせるようになります。

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最後に

発達障害のあるお子さんにとって、ストレスと上手に向き合うことは、その子らしい日常を送るためにとても大切な要素です。大切なのは、「完璧にできること」ではなく、「その子に合った方法を、無理なく続けていくこと」です。日常の中で少しずつ、気持ちを整える時間を持ち、子どもが安心して自分らしく過ごせる環境を作っていけるよう、私たちもお手伝いできればと思っています。困ったとき、迷ったとき、疲れてしまったときには、どうかひとりで抱えずに、私たちにご相談ください。一緒にお子さんの笑顔を増やす方法を考えていきましょう。

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以上、東京都板橋区にある小児専門デイケア施設ハートライン清水町でした。
何かあれば気軽にご相談くださいね。

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