東京都板橋区清水町9-4 03-6905-7709

ブログ

* *

発達障害のある子どもと学校での課題を乗り越えるためにできること

2025.06.13

東京都板橋区にある小児専門デイケア施設ハートライン清水町です。今回は、「発達障害のある子どもと学校での課題を乗り越えるためにできること」についてお話をしていきます。

目次

  1. 学校生活における発達障害のある子どもの困りごと
  2. 教室の中で見えにくい苦しさ
  3. 支援の第一歩は「理解」から
  4. 家庭でできるサポートと声かけの工夫
  5. 学校と連携しながら「その子らしさ」を育てる
  6. ハートライン清水町での取り組み
  7. 最後に

学校生活における発達障害のある子どもの困りごと

学校という場所は、子どもたちにとって毎日の大半を過ごす大切な社会です。しかし、発達障害のあるお子さんにとっては、その環境がとても過酷に感じられることがあります。例えば、先生の指示がうまく聞き取れない、友だちとの関係が築きにくい、じっと座っていられない、授業中に空気を読めず話してしまうなど、その行動は決して「わざと」ではありませんが、周囲に誤解される原因になります。誰よりも頑張っているのに「できない子」と見なされてしまう経験を重ねるうちに、自信を失ったり、自分を責めてしまったりすることも少なくありません。

.

教室の中で見えにくい苦しさ

発達障害は、見た目では分かりにくい障害です。そのため、本人が困っていても、まわりの大人や友人に気づかれにくいという特徴があります。特に、知的な遅れがない子どもほど、「ちゃんとできるはず」と期待されやすく、自分の苦しさを言葉にできないまま我慢してしまうことがよくあります。「みんなと同じようにしたい」「叱られたくない」という気持ちが強い子どもほど、自分を押し殺して合わせようとし、結果として心や身体の調子を崩してしまうケースもあります。こうした“見えない困りごと”をキャッチし、適切な支援へつなげていくことが、学校生活を安心して送るためのカギとなります。

.

支援の第一歩は「理解」から

まず大切なのは、周囲の大人が「その子にどんな特性があるのか」を理解することです。発達障害の子どもたちは、「わがまま」「怠けている」と誤解されやすい傾向がありますが、実際には脳の働き方の違いによって、感覚や思考のプロセスに偏りがあるだけなのです。例えば、騒音に敏感な子どもは、教室のざわめきやチャイムの音に耐えられず集中できなかったり、言葉での指示を一度で理解できない子どももいます。こうした特性に合わせた対応や配慮を行うことで、子どもたちは本来の力を発揮することができるようになります。理解とは、ただ情報を知ることではなく、「その子の見ている世界を想像すること」でもあります。

.

家庭でできるサポートと声かけの工夫

家庭は、子どもがもっとも安心して過ごせる場所であるべきです。学校でたくさんのストレスを感じているお子さんにとって、帰宅後にほっとできる環境があることは何よりの支えになります。まずは、「今日もがんばったね」と声をかけ、子どもの努力に目を向けてあげましょう。失敗やトラブルばかりが目立つ毎日のなかで、少しでも「できたこと」「うれしかったこと」を共有し、子ども自身が自分の成長に気づけるように促していくことが大切です。また、学校での様子を無理に聞き出すのではなく、「話したくなったときに話していいよ」という姿勢で接することで、子どもの気持ちは少しずつ開かれていきます。日々の積み重ねが、自己肯定感を育てる力になります。

.

学校と連携しながら「その子らしさ」を育てる

発達障害のある子どもにとって、学校と家庭、そして外部の支援機関がしっかりと連携することがとても重要です。保護者の方が学校の先生に対して、「うちの子はこういうことが苦手です」「こういうときに不安になります」と伝えるだけでも、先生側の理解が進みやすくなります。また、学校の中で配慮が必要な場面を共有し、学習環境や人間関係に対するサポートのあり方を一緒に考えることも効果的です。子どもが「学校で自分らしくいられる」ことは、長期的に見て学力や社会性の伸びにも良い影響を与えます。「みんなと同じ」ではなく、「その子に合った成長のかたち」を一緒に探していくことが、何よりの支援につながります。

.

ハートライン清水町での取り組み

ハートライン清水町では、発達障害のあるお子さんが安心して通える環境づくりを大切にしています。デイケアでは、一人ひとりの特性や成長段階に合わせたプログラムを組み、学習・運動・コミュニケーションなどのスキルを、遊びや体験を通じて自然に身につけられるようサポートしています。また、保護者の方とも密に連携し、家庭での接し方や学校との関わり方について一緒に考えていく体制を整えています。どんな小さな「できた」も見逃さず、子どもたちが自信を持って日々を過ごせるよう、スタッフ全員で見守っています。学校生活の中で困りごとがあるお子さんも、デイケアという「第三の居場所」を持つことで、心の安定を取り戻すことができます。

.

最後に

発達障害のある子どもたちは、それぞれに素晴らしい個性と力を持っています。ただ、学校という場でその力をうまく発揮できず、困難を感じることも少なくありません。だからこそ、周囲の理解と支援が必要なのです。私たち大人が「その子に合ったかかわり方」を見つけ、環境を整えていくことで、子どもたちは自分らしく輝けるようになります。学校、家庭、支援機関が連携し、子どもの心に寄り添う支援を重ねることで、「乗り越える力」は必ず育っていきます。

以上、東京都板橋区にある小児専門デイケア施設ハートライン清水町でした。
何かあれば気軽にご相談くださいね。

無料相談問い合わせ
https://heartline-shimizucho.com/contact/

公式HP
https://heartline-shimizucho.com/